青春

35年前に作曲した「ロビットの歌」についての取材申し込みのメールが来て、明日受けることになりました。
これは当時、東京おもちゃショウの曲を数年に亘って作ったの中の1曲で、鳥取にある、童謡とおもちゃがテーマのミュージアム「わらべ館」で12月3日~1月9日にシンボルキャラクター「ロビット」(うさぎのロボット)の展示に伴って曲が流れるとのことです。
このメールをいただいて少し困っています。
何故なら、確か水森亜土さんが歌ったんじゃないかなぁ、ぐらいしか思い出せないので、何を聞かれるのかちょっと不安、というわけです。
その頃は1番忙しかった頃でいろんな仕事をさせていただいていた事もあって、まことに申し訳ない事ですが、たくさんの曲の記憶の中に埋まってしまった感ありなのです。
でも「ロビット」という名前は忘れていませんでした。
そこで改めて、私は本当にたくさんの子ども向けの歌を作らせていただいてきたなぁと思いました。
今年も作りました。
これは本当にありがたい事で、子どもたちの歌を作る時は真剣に、リアルに未来に希望を持って、未来を信じて、まずは自分自身がその歌の世界を生きる事から始めます。
ですからその間、私は少年になっていると思います。
殆ど毎年少年になって、時にはそのままの気持ちが持続しているのではないかとも感じています。
歌う時はなおさらその気にならなければならないので、自分の年齢に対して非常に違和感が出てくる時もあります。
少なくとも毎年、必ず20代の感覚にはなっているようです。
だからと言って、もう一度20代に戻る気はさらさらありません。
今が一番いいと思って生きています。
ですから、この歳で青春を生きているような感じの時があるということです。
このままで生きさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

羽岡仁

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