50年前、私はシャンソンコンクールに出場しました。
当時のシャンソンは、シャルルアズナブール、ジルベールベコー、サルヴァトールアダモの代表的な3人が、それぞれの自作曲で、一時代を作っていました。
謂わばシンガーソングライターが花開いた時代でした。
一方でビートルズは既に世界を席巻し、解散した後も、その圧倒的な影響力で、若者世代を、やはりシンガーソングライター時代へと運んでいきました。
ですから私にとって歌は「自分で作って歌うもの」でした。
特にアズナブールのステージを見た私は、そのドラマティックな展開からクライマックスを経て、人生そのものを歌い上げるラストまでの運びに圧倒され、感動して、自分もこういう感動を作りたいと思い立ち、歌の世界に飛び込んでいきました。
あれから50年、時代は変わりました。
そして今、世界は秩序が破壊され、不信感が蔓延し、分断され、ニヒリズムに覆われようとしています。
だからこそ今私は、自分を取り戻し、我に帰り、世界を、未来を信じる心を呼び覚まし、希望と勇気を湧き上がらせ、人生を取り戻さなければならないと強く思いました。
そこで、50年前にあった感動をリニューアルし、新しい生命を吹き込み、繋ぎ合わせて、引きちぎられた心と心、絆を、新たに結び直すステージを作りたいと思いました。
今、そのために良い曲を再生させ、感動を復活させんと汗をかいています。
またもやコロナが騒がしくなっていますが、負けません、逃げません、捨てません、諦めません。
正しくすり抜けながら、勝ちに出たいと思いますので、
皆さま、何卒よろしく、
お願い申し上げます‼️
羽岡仁