透明人間

私がひとり立ちできたのは、フリーになった時、ある先輩から、制作の仕事であろうが、歌う仕事であろうが。メジャーの仕事しかするな、と言われた事を、幸いにもその通り仕事させていただけた事に尽きると思います。

タレントの曲作り、アニメ、CM、番組テーマ曲、その他、どれをとっても、制作のオーダーは細かいところまであって、そのオーダーに満足な作品になればOK、そうでなければNGという、ただそれだけで、こちら側の意図や提案は一切ない世界で、それだからこそ、得意のジャンルがなくなり、守備範囲が桁違いに広がりました。

今になって、自分の主張が通る仕事をしなくてよかったと思っています。

おかげで、どんな仕事も、完成すべき設計図、青写真を自分の中で思い描く事は一切しないで、既にあって、しかしまだ現れていない青写真にアクセスする仕事の仕方しかしなくなりました。

プロデューサーのオーダーを忠実に具体化すること、そのために自分が入り込むことをゼロにする。

そうすると、オリジナルの自分の歌を引き出してもらえる。

だから、もっともっと自分を透明にしていく、自分に流れ込んできた影響を壊して、透明になっていく。

これが、今の私の挑戦です‼️

やっと「私の歌」を歌いま〰す‼️

そのために、透明人間になりま〰す‼️

よろしくお願いしま〰す‼️

羽岡仁

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