私は30年間、音楽専門学校の講師をしていました。
勿論、その間もスタジオの仕事やライブも続けていました。
最初は教える事が仕事だと思っていましたが、全ての生徒がプロになれるわけじゃなくて、むしろ成れない生徒の方が圧倒的に多いのが現実です。
なので、そのうち、音楽を作ることを通して、少なくとも人間として育って欲しいと思うようになっていきました。
人間的成長をしていく道筋を、見つけて欲しいと思うようになっていきました。
しかし、学校で関われる期間は最長2年しかありません。
成長の結果を見るには早すぎる別れを迎えなければなりません。
勿論、専門学校ですから、本人がその気になれば、5年でも10年でもいられるのですが、たとえもし、それだけ時間があったとしても、やはり結果を見定める事は難しいです。
なので、そのうち、育てるという事は、生徒の中に、必ず可能性があると信じる事だと思うようになっていきました。
そして学校を辞めてからの今、私は、育てることは信じきる事だと思うのです。
どんな事があっても諦めず、何年かかろうと、離れ離れになろうと、必ず人間として花開く時が来る事を、信じきって出会う事だと思うのです。
この宇宙には、必ずその仕組みがあり、大きな愛があると信じています。
育てま〰す‼️
歌いま〰す‼️
頑張りま〰す‼️
羽岡仁